【かなめ日記】「羽田の騒音問題」
掲載日:2012.09.10
今日夕刻、吉田国土交通副大臣、熊谷千葉市長、奥野衆議院議員と千葉市若葉区にある大宮台小学校で合流し、羽田の騒音問題の現場を視察し、地域の住民の方々と意見交換をさせて頂きました。きっかけは、この夏に地元中央区の松が丘地区の盆踊りで、この騒音問題の話題が出たことです。もともと、春から熊谷市長ともこの問題を話し合ってはいたものの、南風の吹く夏の期間は千葉市上空を飛ぶ着陸機の割合が着陸便全体の5割を超え、住民の不満もかなり高まっていました。市長によれば、かつて単一の地域課題でこれほど多くの住民からの声が寄せられている問題はなかったとのことでした。
そもそもこの問題に関しては、私も個人的に国土交通省の過去の説明には不満がありました。というのも、羽田の第四滑走路が完成した暁には、着陸便数は増えるものの、着陸高度が高くなるのでむしろ騒音問題は緩和される、という見通しの説明を受けていたからです。「話が違うぞ」と言いたいところであります。確かに、今日まで役所もいろいろの対策を講じておりその努力は認めるものの、やはり過去には無かった騒音をある日から突然、日々忍従させられている住民にとっては、まだまだ受け入れられる状況ではありません。
今後の方向性として、まず以下を調査します:
1)現在、羽田空港への着陸便の着陸ルートはわずかに二つであるが、海外の主要国際空港ではどうなっているのか?
2)現在、千葉市の真上で行われている交差を、安全を犠牲にすることなく、どこまで東京湾上空に移動させることが可能か?
3)下から見上げていると空中衝突しそうに見えるこの交差飛行を、そもそもやらない技術的な選択肢はやはり困難なのか?
4)空港混雑時の上空旋回待機はどのくらいの頻度で起きるのか?
5)着陸ルートの制約要因である、成田および横田の完成空域を地図上で確認。
6)夏場、南風時の南からの着陸ルートを、安全を犠牲にすることなく東京湾上に動かせないか?
7)そもそもの千葉上空の負担を減らす、すなわち東京にも負担を分散させる可能性の検討状況如何?
以上を確認しつつ、再び騒音が深刻化する来年の夏(便数も39万回から2万回増の予定)までに、抜本的な対策を講じることができるよう、全力で取り組んでまいります。
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