【現地本部長日記】「駐在二ヶ月を終えて」

掲載日:2011.07.31

福島に来て、二ヶ月。時の流れが本当に早く感じられます。衆議院議員初当選から8年目で、まさかサラリーマン時代のような単身赴任(というか、私にとっては人生初めての単身赴任)を経験するとは夢にも思いませんでしたが、「政治家は、一番困っている人々のために汗をかければ、本望だ」と思っています。おかげさまで基本的に元気に、福島県庁5階の本部長室をベースに任務に当たっております。色々と日記で報告させて頂いておりますが、あれこれ少しずつ成果も出てきているのではないかと感じています。

せっかく現場に派遣をされたのですから、本部長室に閉じこもるのではなく、なるべく現場を訪ね、現場の首長さんをはじめ、地域の方々などのお話に耳傾け、そこから東京・政府に対して私にしか出来ない発信を行うように心がけて参りました。特に小さい子どもを抱える親の世代の方々からは、たくさんの声を頂いています。また、関係自治体の首長さんらとも携帯電話でいつでも連絡を取り合える関係を築き、自治体ごとに異なる課題、時の経過に伴い変わっていく課題に迅速・的確に対応できるよう努力をして参りました。

私が赴任をした6月1日から今日までの二ヶ月の間に、ようやく事故収束のロードマップのステップ1が終了し、「最悪期は過ぎた」と言える状況になりました。また、ここ福島市内でも線量は徐々に下がってきています。といっても、まだまだ手放しで喜べる状況には程遠く、既に地上に降り注いでしまった放射性物質とのたたかいは、十年単位で考えるべき、気の遠くなるようなたたかいとなることは間違いありません。街中や学校の線量は下がってきているものの、広大な山林や農地などは全く手付かず。地域全体としては、除染活動が本格化するこれからが正念場ということになります。

原発・放射能被ばくの被害者という意味では多少なりとも全ての国民がそうなのでしょうけれども、同じ福島県民の間でも置かれた立場・状況により悩みも様々であり、今後の現地対策本部の任務においても、そのあたりの多様な悩みを敏感に感じ取ることが大切だと思っています。そうした心構えで、盛夏の三ヶ月目の現地対策本部長の任に当たって参ります。毎日一番印象に残ったことを、引続きこうして日記として書き綴りますので、現地対策本部の取り組みの一端ということで、ご理解を頂ければと思っています。

地元の千葉市では、この週末だけで30以上の盆踊り・夏祭りが行われます。例年ですと、ひと夏で130箇所くらいの地域のお祭りを、私が一晩に7つか8つくらいハシゴして回るのですが、今年はその役目を妻がやってくれています。地元を空ける私に代わって地元で頑張る妻と、スカイプで元気な笑顔を見せてくれる三人の子どもたち、そして遠くからご声援を送って下さる地元の全ての支援者の皆さんに感謝しながら、ここ福島で引続き頑張っていきたいと思います。

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