第201回国会レポート
掲載日:2020.01.24
1月20日月曜日に春の通常国会がスタートをいたしました。昨年12月に国会が閉じてから今日に至るまで、カジノをはじめ次から次へと政権与党の不祥事が表に出てきており、そうした不祥事に関して政府与党が国民に対する説明責任を果たすべきは当然のことであります。うそ、ごまかし、改ざん、隠蔽、などが横行し繰り返されれば、徐々に、しかし確実に日本の国力と民主主義とを弱体化させます。特に安倍政権になって以来、権力の横暴や私物化とも呼べる事態が文字通り常態化をしており、本当に情けなく、民主主義は危機的な状況といえます。私たち野党がここで奮起せねばなりません。ただ、残念な事は、野党が大きな塊になって政権与党に対峙すると言う目標はまだ道半ばだと言うことです。野党に残された時間は多くは無いと言うことを十分に認識しつつ、現在既に実現している、国会における共同会派の協力による政策諸活動を、今後さらに深化・進化させていく努力を続けて参ります。
言うまでもなく、現在の日本は国内外ともに課題問題が山積しております。野党としては手分けをしてそれぞれの委員会を中心に社会保障政策や経済政策、安全保障関連など具体的な提言を行って参ります。特に私は経済産業委員会の筆頭理事として、法案審議を中心にエネルギー政策や中小企業政策を始め経済政策全般を扱って参ります。また、立憲民主党共同会派のエネルギー調査会と経済政策調査会の役員としての立場から、今の政権与党の政策に取って代わる「プランB」の政策立案に注力をして参ります。なお、「桜を見る会」は時間の無駄だ、と言うご意見もいただきますが、実は野党全体としてはそうしたテーマに割いている時間はそれほど多くはありません。また、野党は反対ばかりしていると言う印象をもたれる方もおいでですが、それは野党が反対するような中身の法案しか、現実的にはマスコミが大々的には取り上げないからであります。この国会でも全体で50本以上の政府提出法案が審議をされる予定ですが、これまでの実績では7割以上の法案に野党は賛成してきています。
人口減少と少子化とが加速度的に進む現在の日本の「衰退途上国」化を食い止め、一人一人が将来にわたって安心できる心豊かな社会を築いていくために、この国会でも全力で国政に邁進してまいります。引き続き今後も定期的に国会での動きをご報告いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、この1週間の私たじま要の諸活動のダイジェストを、以下にご報告いたします。
■無所属会派の会合に出席。立憲民主党と国民民主党の合流不発につき報告を受ける。現在既に実現している国会内における共同会派の政策に関わる諸活動を今後さらに深化・進化させていく努力を続けるが、野党に残された時間は多くは無いことも指摘。
■他国に比べ非常に低い水準にあるわが国の最低賃金の引き上げ政策に関連して、先行事例の1つである韓国に関して韓国大使館からヒアリング。韓国での急激な最賃引き上げとセットで行われた中小企業支援策を中心にヒアリング。より成功事例と目される英国の事例も今後さらに調査。
■FIT制度の見直しに関連して、ソーラーシェアリングに関するFIT制度の維持、耕作放棄地の解消にも役立つソーラーシェアリングの推進に関して経済産業省と農林水産省に申し入れ。
■特に若者向けの情報発信のツールとして、YouTubeの利活用につき検討開始。国民民主党の玉木代表などの活用事例が参考。
■立憲民主党経済政策調査会(たじま要=会長代理)において、ドイツ在住の村上敦氏の講演「ドイツ的な思考から考える持続可能な経済・社会像について」を開催。村上氏は私にとって先進的なエネルギー政策やまちづくりに関する海外の有力な情報源であり、一昨年12月には、フライブルグ市視察の際に千葉商科大学の田中信一郎准教授とともにご案内をいただいた。
■被害が拡大しているオーストラリア火災に関して、超党派日豪議員連盟を通じて日本政府からの可能な追加支援策につき政府に検討を要請。
■医療関係者らともに日本の医療分野を含むデジタル化遅れの危機的な現状と加速化の必要性につき懇談。
■公益社団法人日本港湾協会の賀詞交換会に出席。先週立憲民主党エネルギー調査会(たじま要=会長代行)で視察をした北九州市における港湾を活用した洋上風力発電の関連産業集積の動きにつき与党議連役員とも懇談。
■中国の春節を控え、新型肺炎に関する対策本部の立ち上げを立憲民主党逢坂政務調査会長に提案。都内でも最初の感染者が既に出ており、成田空港を中心に最大限の警戒と水際対策が必要。
■まだまだ続く地元での新年会に数多く出席。昨年の自然災害からの教訓に学び、将来可能性のある首都直下地震に備え、分散型社会の実現を加速することが今年の大きなテーマであると発言。また本年夏のオリ・パラを、このままじゃいかん!日本を非連続的に変革していく起爆剤としたい旨を主張。
衆議院議員 たじま要
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