【現地本部長日記】「事故対策の進捗状況」

掲載日:2011.06.17

東京電力がいわゆる事故収束に向けての工程表を発表したのが4月17日。今日でちょうど二ヶ月です。一ヶ月目と同様、東京電力が今日現在における進捗状況をまとめました。

http://www.tepco.co.jp/cc/press/11061702-j.html

また、これを受けて政府原子力災害対策本部からも発表を行いました。

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu.html#main-title

今回の進捗状況の確認を受け、当初のステップ1の7月中旬終了目標は変更ありません。
以下、確認できたポイントです:

・現在も放射線量が着実に減少傾向にあります。

・原子炉の温度は1、2号機が100度前後、3号機が130度程度とやや高め。

・原子炉の循環注水冷却を、1、2、3号機でまもなく開始(アレバ、キュリオン)。

・原子炉の水素爆発回避のための窒素充填は、2、3号機で7月中旬目途に開始(1号機は充填中)。
(2、3号機は、線量が高すぎるなどの理由により、まだ中に入れません。)

・使用済み燃料プールの冷却は、4号機で7月中旬目途に通常ラインによる「安定的な冷却」到達を目指す(1、2、3号機は既に到達)。なお、2号機は既に循環冷却できており、ステップ2の目標まで達成。

・高レベル汚染水の処理施設がまもなく始動(アレバ、キュリオン)。

・発電所港湾内の海水の放射能濃度は依然高い。処理装置による除染を6月9日に開始。

・作業員の内部被曝管理、熱中症対策の強化。

以上

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