【かなめ日記】「国会閉会」
掲載日:2013.06.27
昨日、150日の会期を終え、国会が閉会されました。最終日に参議院で首相問責決議が出され、いくつかの重要法案が廃案となってしまいました。残念でなりません。この件について民主党批判の論調がマスコミでは目立つので、細野幹事長に電話して事の真相を確認をしたところ、前日まで、問責決議を法案採決の後で行うことで与野党の合意があったというのです。それが当日になり突如、自民党が問責決議を先行させることを決定。つまり、民主党のせいで重要法案が廃止になった、というシナリオは仕組まれたものだったのです。「だから、ねじれを解消しなければならない」という選挙演説のための環境づくりです。官邸からの指示だったのではないかという憶測ですが、参議院選挙を控え、こういうひどいことを平気でやってくる、そしてマスコミがそれを見抜けないで(あるいは、知りつつ)野党批判を繰り返す。本当に大政翼賛会的になってきてしまっていることに強い危惧を覚えます。
また、各委員会では法案の継続審議の可否を採決しました。私が理事を務める法務委員会でも閣法2本、与党議員立法1本、野党議員立法3本が採決されましたが、何と私たち民主党が提出した法案3本のうち2本が、与党により継続審査を否決されたのです。否決の理由が、現在、政府の審議会等で類似の法案の準備をしているからだということなのですが、全く説明になっていません。国民生活にプラスとなる中身であれば、少しでも早く審議を進めるために、野党法案であっても審議を継続させる意味は十分にあるはずです。与党の準備が整う前に野党の法案のみを継続審議させてしまえば、選挙前に野党に手柄を与えかねない、とそんな姑息な意図が見え隠れします。
今の自民党は、野党を経験して政権与党に戻りました。そして、今の民主党も、政権与党を経験して野党に戻りました。どちらも、4年前までの与野党とは違うのです。こうした経験を経たからこそ、例えばかつての自民党がことごとく潰してきた「インターネット選挙運動解禁法案」もこの国会で遂に成立したのです。この国会の終わり方を見て、まだまだネット選挙解禁のような成功事例は多くないということ、そして国会の意識改革は道半ばだということを、改めて思い知らされました。
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