【現地本部長日記】「熱中症にも要注意」

掲載日:2011.07.18

東京電力からは、事故収束に向けた作業に何か不具合が生じた場合のほか、作業者に何か健康上の問題や事故があった場合には、私宛に随時メールが届くことになっていますが、最近は熱中症による体調不良者の数が急増しています。私も先日、東京電力福島第一の事故現場に入らせて頂きましたが、線量が極めて高いため、タイベック(防護服)からマスクや手袋まで完全装備をすると実に暑く、体調が悪くなくてもかなり苦しい感じでした。また、熱中症まではならなくとも、暑さが原因での集中力欠如による事故や怪我も心配されます。

さらに、これは作業者に限った話では無く、現在進行中の被災者の一時立入りプロジェクトについても、最近は同じく体調不良者の数が増えています。一時立入りの際のタイベック(防護服)は、今は着用を義務付けてはいないのですが、やはり線量の高い地区に入る方々は着用したほうが安心のご様子で、たとえば昨日の大熊町への一時立入りの方々では、6割の方が着用することを選択されました。

梅雨も明け、これから暑さがもっとも厳しい時期に入っていくわけですが、タイミング的にはこの夏の期間が事故収束の作業でも、住民支援の関係でも正念場となります。放射線被ばくも、もちろんしっかり管理し健康被害を受けないようにしなければなりませんが、同時に熱中症対策には万全を期していかねばなりません。事故の無いことを日々祈りながら、想像力たくましく、可能な対策を講じてまいります。

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