【現地本部長日記】「福島県医師会」
掲載日:2011.08.31
自民党の森雅子先生からの南相馬市の病院のことでご相談を受け、今日は福島県医師会にお邪魔をしました。考えてみますと、県民健康管理調査などを始め、被ばくなどのことで医療関係者の皆さんには大変お世話になっているわけで、今日まで地元の医師会の方々とお話の機会が無かったことを残念に思います。
図らずも、医師会からは政府の特に最近の賠償関連のスピードが上がってきていることに、大変なお礼とお褒めの言葉を頂戴し恐縮をいたしました。従来は農業や漁業団体の後塵を拝していたようですが、最近は医療関係者への賠償に関する東京電力の対応も目に見えて改善をしてきているようです。もちろん課題はたくさんありますので、住民の生活のための基本インフラである医療関係が提供不能に陥らないようにせねばなりません。具体的には、本賠償と言っても、賠償が一回行われれば以後は決して遡及しない、などということを東京電力には決して言わせてはなりません。立ち入ることにも不自由しているような現状を鑑みれば、賠償が必要十分に行われた、ということの認定にはくれぐれも慎重な判断が求められます。
今日の話し合いでは、人件費含めいわゆる日々の業務に相当する賠償、つまり損益計算書ベースの話とは別に、警戒区域内にあった病院などが、全く別な場所で病院を再開するような場合に、資産の買取りをしてくれるのか、などなどバランスシートに関わる支援、設備投資に関わる支援の見通しを知りたい、というようなご指摘も頂きました。さらに、県民健康管理調査では、学校が再開しないと、結局は子どもを抱える医師や看護師が集まらず、ベッドの空きはあっても診療行為が出来ないというジレンマもあると訴えられています。こうした現場の声に今後とも丁寧に対応して参ります。
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