【かなめ日記】解散?

掲載日:2014.11.18

拝啓


お元気でお過ごしでしょうか。たじま要でございます。日頃より大変お世話になっております。

今日は、誠に残念なことをお伝えせねばなりません。安倍総理が、あろうことか国会開会のさなか、全てを中途半端に放り出して、今日にも衆議院解散に踏み切る暴挙に出ようとしているのです。

これは一体何のための、誰のための解散なのでしょうか? 今、政権与党は、衆参共に議会の安定多数を握っています。「ねじれ」てはいないのです。ですから、成立させたい法案は何でも成立させることが可能なのです。解散する意味は全くないはずです。ところが、アベノミクスに大きな誤算が生じ、経済が不調なのです。そして、これから先、更に悪化する見通しであるとも言われています。つまり、今回の解散があるとすれば、安倍内閣の失政に対する批判が来年には強まることを見越した、与党の、与党による、与党のための「保身解散」なのです。

一回の総選挙で、税金が幾ら掛かるかご存知ですか? 何と国費だけでも約700億円です。それだけではありません。いわゆる「政治空白」が起きてしまいます。被災地復興のための重要な政治判断も、地域経済を支える 予算編成も遅滞します。さらに、議員定数の削減など、安倍総理が野田前総理と約束した政策も棚ざらしのままです。まさに党利党略だけで、国民生活を犠牲にした、「放り出し解散」であると言わざるを得ません。

こうした暴挙の背景には、先の総選挙での圧勝による政権のおごりがあるのは明白です。この国会でも、古い政治の象徴である「政治とカネ」で、二人の大臣が辞任をしました。安倍総理にとっては、次々と出てくる「政治とカネ」から国民の目をそらすためにも、このタイミングでの解散が好都合なのです。国民は、こうした「もみ消し解散」に、もっと怒りの声を上げるべきです。

さらに深刻なのは、鳴り物入りで始まったアベノミクスの失敗です。最近出揃って来た数字が如実に物語っています。極端な金融緩和と円安誘導により、一部の輸出関連企業の利益が膨らむ一方、大多数の中小企業や国民の大多数は、アベノミクスによる輸入価格の高騰により、経営や家計が圧迫され、痩せ細る一方です。その結果、安倍内閣の過去二年間、国民一人当たりの実質賃金は下がり続けています。民主党政権時代の方が、実は私たちの生活は豊かでした。

確かに株価は上がりました。しかし、株高で潤う国民は限られています。しかも、最近の株価の値上がりの理由は、円安に加え、国民の年金財源の5割、実に30兆円を株で運用することに決めたことにあるのです。つまり、円安により日々の私たちの暮らしが一層苦しくなるだけでなく、私たちの年金をも、大きなリスクに晒す国家運営を行っ

ているのです。


好景気、あなたに届いていますか?

目を覚まそう!アベノミクスは「バクチノミクス」。

もっと怒りを!「理不尽解散」。

一強にN Oを! 野党に力を! 暴走する権力に鉄槌を!


国民生活を大きなリスクに晒す極端な金融バブル経済政策、アベノミクスは止める。教育をはじめ人への投資、未来への投資を着実に増やし、分散型エネルギー分野などの新たな産業を育てる。そして、全ての人に「居場所」と「出番」のある、雇用を軸とした安心社会を広げていく。私はブレることなく頑張り続けます。

これから季節はますます寒くなってまいります。是非、ご自愛下さいませ。

敬具
たじま要

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