東京がオリンピックを射止めました。大金星です。２０世紀の後半に焼け野原から奇跡の成長を遂げた日本、その後、世界最速の少子高齢化社会が進む日本、２０年も続くデフレに苦しみ、３．１１と原発事故が追い打ちをかけた日本、これらの日本が、文字通り喉から手が出るほど欲しかったオリンピックです。２０２０年に向かって、世界をおもてなしするための万全の準備を整え、ギクシャクする隣国との相互理解を深めるきっかけを探り、そして被災地の応援にも一層力を入れる、そんな日本を創っていきたいと思います。

前の東京オリンピックは、私が三歳の時でした。直接の記憶は何もありません。ですから、私にとっても、２０２０年は事実上、初体験のオリンピックとなります。願わくば、この日を野田総理のもとで政権与党の一員として迎えたかった、という政治家としての思いはありますが、今日のこの結果につながる、あらゆる努力を重ねたことは、野田内閣も今の安倍内閣と同じです。今日を境に、新たなスタートラインに立ち、与野党一致協力して最高の晴れ舞台を実現するために、微力ではありますが私も汗をかいてまいります。